アマンダおばさんの
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5月12日(金)

<家族そして夫婦>

 連休はワンコの来客の予定があったため、子供達には「それぞれの家族で計画を立てていいよ」と言っていた。子供達が家族で仲良く過ごすならば、何も会わなくたってそれでいいと思ったからだった。がしかし、一方で、長い連休なのに誰も来ないというのはあまりにも悲しすぎると思い、遅ればせながら思い切って長男に連絡を取った。すると案の上、「連休は病院が当番なのと、後半は家族旅行で行けない」とのメール。「ふーんそうかい、やっぱりなー」と思い、それでは長女に、と電話をすると、長女も中学に入って部活がある孫の関係や、その他のスケジュールで来れないとの事。 他に孫のいるのは埼玉に住んでいる次男か、とも思ったが、オリンピック需要の建物の設計で、休日返上の忙しさと聞いている、言うだけ無駄だろうと諦めてしまった。

 テレビを見ると、遠くから古里に帰った孫と、じいちゃん・ばあちゃんが嬉しそうに抱き合っている光景が否応なしに目に飛び込んでくる。 「仕事で来客の予定があるのだから仕方がない。だったら最初からあけておけばよかったこと」と後悔しても既に遅し・・・だった。
 半ばふてくされていると、ピピピっとメールが入った。長男の嫁からだ。「急なお願いで申し訳ないのですが、3日の日、○○さん(長男)が夕飯だけなら時間が取れると言っているのですが、ご都合はいかがでしょうか」との連絡。「ええ?孫たちに会えるんだ!」と思うと一気にテンションが上がってきた。スケジュールが入っていたにも関わらず、短い時間でも会えるようにと心配りをしてくれた長男と嫁に感謝だった。嫁が予約をしてくれたイタリアンレストランで3人の孫達を眺めながら、主人と私は終始笑顔満載だった。別れ際、孫の一人一人にハイタッチをして「また会おうね」と言った訳だったが、以前「孫と会える機会を多く設けてほしい」と言う私の願いを直受直行してくれている嫁の優しさに、改めて心温まる思いにさせられた。
 5日は子供の日、「お祝いをしたいので夕飯にお寿司でも一緒に食べないかい?」、と長女にダメもとで誘うと、「5日?大丈夫だよ。この日はR(孫)、部活休みだから」との思いがけない返事。子供家族の代表で、長女の子供2人に「子供の日」のお祝いをしてあげられたことが嬉しく満足だった。

 今年中学に入った孫のRは勉強、部活とも喜んでやっている様子。友達にも恵まれ、皆に好かれているようだ。それだけで恩の字だ。今年知り合いのご子息が有数の進学校に合格したが、その時彼は母親に言ったそうだ。「今まで放っておいてくれて有難う」「これからも放っておいてください」と。この意見に大賛成! 勉強は決して強制されてやるものではない。何事も他人から言われてする事には限界がある。自分から積極的に楽しくやらなければ実るものではない。私も影のフォロワーとして見守り役に徹しようと思う。わが子達を育てたように・・。
 振り返り、私はつくづく親孝行な子供たちに恵まれたなあ~と思う。こんな母親でも足蹴にすることなく、言った事を素直に合わせてくれるのは、主人が私を否定しなかったからだ。思春期には子供が荒れ、母子(ははこ)喧嘩をしたこともあるが、その都度主人が「お母さんは少し感情的になったかもしれないが、本当はこういう意味で言ったんだよ」と、良いほうに解釈して子供に伝えてくれたのを思い出す。父親を尊敬していた子供達なので、「お父さんが言うのだから間違いないんだろう」と思ったのかもしれない。この程度の母親であっても子供たちは今でも私を大切に思ってくれているのだ。

 高校生の雪崩の事故があった時、長男と話す機会があった。大学時代山岳部にも在籍していた長男に主人が「よく雪崩に遭わなかったな~」と言うと、長男は、「冬と春はだめだって言われていたから」と答えた。「誰に?」と聞くと「お母さんに」と長男。「だから夏だけ登っていた・・」と。20年経った今、初めて聞いたこの言葉より、遠く親元から離れていても私の言った事を忠実に守ってくれていた長男に嬉しく思うと同時に、決して私を侮蔑することなく立ててくれていた主人に改めて感謝の気持ちを持った。

 ここ何十年もワンコの事ばかり考えてやって来たような気がする。しかし、今テレビで放映されてちょっと話題になってる「やすらぎの郷」。中島みゆきの歌詞がキューンと脳天に響く。「愛より優先すべきものがあったのだろうか」「も一度初めからもしもあなたと歩きだせるなら、も一度初めからただあなたに尽くしたい」
 そろそろ人生の相方にも目を向ける時期にきたのかもしれない・・・。
 



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