アマンダおばさんの
♪♪Random Diary♪♪
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3月3日(木) <森〇〇先生> 先日ヨークシャテリアのMのお産があった。それ以前のプードル、ヨーキーに帝王切開ばかりが続いたので、2kgちょっとのこの子には何とか普通分娩で生んでもらいたかった。 当方かかりつけの動物病院は夜中午前2時まで開院している。Mは夕方からがさがさ陣痛が来て様子を見ていたが、一向に強くならない。閉院の時刻が刻々と迫ってきた。午前1時半、あと30分しかない。胎児の心音と位置の再確認のため再度レントゲンを撮るだけでもいいのでお願いします、と病院に電話すると「すぐ来てください」との事。 7、8人いる獣医師のうちその日の夜間の部は森○○先生のみだった。ドップラー、レントゲンを撮った。すると、心音もまだ良好、大きさもぎりぎりだが出る状態と判断された。自然に出るかもしれないしだめかもしれない、何とも言えない状態、と言うのが双方の見解だった。が、「なるべく自然に産ませたい」というこちらの意向を了解してくださった様子で、M先生は陰部に指を入れて刺激し一生懸命出そうとしてくれた。家から病院に場所が変わると厄介なことに陣痛がピタッと止まってしまうことがある。その類なのだろう、微弱陣痛に一段と拍車がかかった。それでは、陣痛促進剤を打ってみましょうと1本打った。だが変わりなし。 時計を見るとすでに閉院の2時はとっくに過ぎていた。だが先生は、時間に構わず懸命に陣痛を促す処置をしてくださったのだ。3時半になっていた。 このまま様子を見て何時間もおいても最悪胎児が死んで結局お腹を切らなければならなくなると想像した私は、「やはり帝王切開にしてください」と頼んだ。「はい、わかりました」と言って準備にかかった森○○先生。私は家に残した子犬にミルクをあげに一旦家に戻った。 折り返し病院に戻ると、無事3頭のヨーキーが生まれてピーピー言っていた。お母さん犬のMも無事麻酔から覚めた様子。 「あれからも何とか普通に出ないものかと処置してみたんですが、だめでしたねー」その言葉を聞いた時、私は思わず森○○先生を見上げたのだった。 かかりつけの病院は獣医さんが親切丁寧で腕の良い獣医さんばかりである。だが、病院が閉まる2時にはできればどの先生も帰宅したいと思うのが本音ではないだろうか。ほかの先生は、夜中に来たお産犬にはほとんど帝王切開を勧める。もたもたしていてはいつ家に帰れるかわからないからだ。 だが、森○○先生は違っていた。自分の事はさておき、真っ先に患者であるワンコの身になって対処してくださったのだ。こういう心ある誠実な先生はめったにいるものではない。改めてM○○先生のお人柄に感動を覚えた。 その日、先生とスタッフに厚く御礼を述べて病院を後にしたのは朝5時近くだった・・。 |
*不許転載*Copyright(C) 2001 S.Miyazawa
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