アマンダおばさんの
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12月12日(木)

<雑感>

<VOL.1>
落葉の季節も終焉を迎えている。今年も11月頃からだろうか、我が家の北側にある道路の街路樹から、はらはらと落ち葉が散ってきた。車道脇に積もった落ち葉は清掃車が掃除をしてくれるが、それ以外に落ちた葉は誰かが片づけなければならない。歩道はもちろんのことだが、それ以上に隣接した我が家の駐車場には毎年今頃の季節になると大量の落ち葉が入り込んで溜(た)まるのだ。せめて自分の所に植えてあるブナの木を取りはらえば量も少なくなるかと、数年前シンボルツリーを常緑樹のオリーブに植え替えた、だが、それでも依然として駐車場がゴミの集積所にでもなっているかのように、大量に街路樹の落ち葉がなだれ込んでくる。
葉っぱを掃き集めてビニールの袋に入れるのに腰をかがめなければならないが、この中腰の姿勢というのがとても苦痛で、過去にぎっくり腰で救急車を呼んだこともある私にとっては恐怖の落ち葉集めなのだ。街路樹はいっそのこと常緑樹の樅(もみ)の木にでもしたらいいのではないだろうか、ついでに12月にはイリュミネーションでライトアップしてクリスマス気分を味わうってのはどう?等とぶつぶつ呟きながら掃除をした。
先週、主人と京都に紅葉見物に行って来た。東福寺を初めどこの紅葉も素晴らしかったが、特に印象深かったのは、菅原道真を祭る北野天満宮のもみじのグラデーションで、圧巻だった。もみじはオレンジ色しかイメージがなかったが、黄色やピンクがあるのには驚いた。苔の上に落ちたモミジも風情があって素敵だ。後で聞くと天満宮の紅葉の公開はほんの3年前からだと言うからラッキーだったのだ。
家の周りに落ちている枯葉ともみじの落ち葉、同じ落ち葉なのだなー、と思うと格差をつけてはいけないと反省した次第。
今年は結局合計4回落ち葉を集めたことになる。ぎっくり腰も事前に軽く体操をすれば問題ないようだ。落ち葉拾いは、芽吹きの春、新緑の候・・・と目を楽しませてくれたことへの恩返し、と心切り替えたら腹も立たずに済んだ。
一方、我が家の庭も、春秋に伸び放題のイングリッシュガーデンならぬジャングリッシュガーデンになっていた。昨年は外壁の塗り替えのため庭いじりもままならず、12月も寒くなった頃にやっとこさ始めたので寒いのなんのって、足先や手先がかじかんでしまった。今年は昨年の思いはしたくないと、蚊がいなくなるころから、今日は草むしり、今日はばらの鉢増し、今日はこの木の枝切り、また今日はパンジーの植え込み、と少しずつやってきた。何とか本格的な冬の来る前に庭の片づけが終わった今日この頃である(ほッ)。物事何でも、少しずつ少しずつやっていけばいずれ完了することができるのだと思った。

<VOL.2>
先日老齢のお父様のために当方よりプードルをご用命いただいた。春にお母様を亡くし、一人お留守番をしているお父様の姿を見るに見かねてお迎えを決意されたようだった。お譲りした子は明るくとても人懐っこい子だったので、環境が変わってちょっと不安になっているだろうが、直ぺろぺろ攻撃をするようになるだろう。何しろ目と目が合っただけで嬉しくてお腹を見せる子だったのだから。家庭の中にワンコがいる、いないでは大分違う。きっとお父様もお譲りした子を抱っこしたり、散歩に連れて行ったり、一緒に寝ているうちにお寂しい気持ちは大分和らぐのではないだろうか。

私自身、ワンコの背中を撫でてスキンシップしているだけでホッとする。掛け値なしのワンコの純粋さに心洗われ、また主人との会話も必然的に増える。 最近主人がゴルフツアーで数日いえを空けることがあった。いつもは朝早くから犬舎のチェック、ゴミ出し他手伝いが終わって、自分の仕事場である実家に行くことはあっても、夕方には帰って来る。傍にいる時には今日あったことをあれこれ報告し合い、またニュースの事で意見の交換をしたりと、おしゃべりが尽きることは無い。だが、数日間だれも話す相手がいないとなると、火が消えたようになってしまった。自由に過ごせ解放感を味わえる一方で、1日中話す相手がいないというのは少々辛い。まして将来そういう状態がずっと続くことがあるかもしれないことを想像すると、暗澹たる気持ちになった。そして、先のお父さまの気持ちがなるほどと理解できたのだ。ワンコは時折ケージから出て来ては尻尾を振って愛想をふるってくれる。時には座っている私のお尻にぴたっとついて寝てくれる。いよいよ寂しくなると、「あそぼうよ!」等と話しかけている私がいるのだった。ワンコがいるだけで随分違うことに気がつく。正にワンコは人を孤独から救ってくれる天使のような存在と言って過言ではない。
昨年の事だった。福島の浪江町出身という家族5人がヨークシャテリアをご購入にお出で下さった。放射能の被災地ということで、何人かの福島の方のように、来られた時はとても暗い表情をしていた。皆寡黙だった。1歳になったヨークシャテリアは、お顔がとても可愛く、見るだけで明るい気持ちにさせる性格だった。どうぞ抱っこしてくださいと手渡すと、笑顔がフッとこぼれたおばあちゃん、「震災以来ずっと暗く、笑うことがなかったけれど、これからはこの子のお蔭で明るくなれます」と仰ってくださった。お家のある浪江町には帰宅困難地域で帰れない。郡山市の借り上げアパートに何人かで済んでいるそうだ。あの子は今頃どうしているだろうか。きっと皆のアイドル犬として笑いを誘っていることだろう。
小さい時から育てたいという場合は生後2,3か月の子犬が良いと思うが、ワクチンも全部済んでお散歩やトリミング、留守番・預けも即できる利便性を望むのなら、生後4か月以上の子をお勧めする。当方の子達は1歳近くあるいは1歳過ぎた子でも一様に人懐っこく、犬懐っこい子が多いので、どの時点で飼い始めていただいても慣れること請け合いです。宜しければご家族の一員としてご検討下さいませ。











12月26日(木)
<クリスマスの夜>

<マイブーム;電気あんか>  
若いときには考えもしなかった「あんか」。今この寒い季節にあんかが大変重宝している。電気座布団も売っているが、平らではいけないのである。あのポコンとしたところがいいのだ。あの隆起に足を載せて寝ると最高の気分に浸って寝ることが出来る。以前寝つきが悪くて困ったことなど信じられない位だ。今ではこのあんかに足を載せて寝ることが楽しみにさえなった。言わば寝ながら足湯、といったところか。

40年も前のこと、両親に電気あんかをプレゼントしたが、亡くなるつい数年前に母から「あのあんかとっても良かった~、今でも使っているよ」と言われ、長年愛好し続けていたことに驚いたものだった。今、母と同じ年齢になりその気持ちが手に取るようにわかる。あんかを通してちょっとばかり親の気持ちを理解することが出来た。 
<クリスマスツリー> 
ツリーの飾りつけが面倒で拒否を続けた何年かだったが、、ネットで「伸縮性の飾りつきツリー」というのを発見、これなら何とかなるかな、とゲットしたのが写真のツリー。

少し付け足したものはあるが、終わればまた縮めて仕舞えるところがgoodだ。孫がいなければこんなこともしないのだが、喜ぶ顔見たさ一心で立てた次第。
今年は地元在住の長男家族と長女家族一緒にパーティーをした。嫁さんを含めて皆和やかに過ごせるのは何よりの宝だ。長男の嫁は医師で、大変多忙な中子育てもしている。女医というと、とかく偉そうな姿が思い浮かぶ。実際過去に、診察をしてもらって最初から最後まで患者(私)の顔を見ないで問診して指示のみ与えていた女医さんがいた。まるで患者を人とは見ていない様子だ。だが、嫁は全く違う。医師になった動機がアフリカの難民を助けたいと思ったところから発する通り、心が純粋で謙虚、そしてプラス思考の賢い女性だ。偉ぶったところが全くない。同じ医師である長男を立て尊敬し、良き妻そして良き母親を務めている。初めて生まれた子にはどの母親も多かれ少なかれ夜泣きやぐずりでノイローゼになると思うのだが、彼女には一切そうしたことがない。苦労して医師国家試験に合格したためか育児の苦労など苦労の内に入らないのだろう、子供が可愛くてしょうがないとのこと。母親(及び父親)の姿を反映してか、もうすぐ2歳になる孫のH(ちゃん)は本当に明るくのびのびと、素直な子に育っている。お蔭様だ。

<嫁が送ってくれた誕生祝いのお花>

<ワンコの条件>
ワンコをお問い合わせいただく中で、条件をご提示されることがある。①トイレの躾けが出来ているか。 ②無駄吠えはないか、あるいは吠えないか。③ケージに入れてもおとなしくしているか、要求吠えしないか。 ④留守番をさせても嫌がらないか。 ⑤欠点はないか。等等 
確かにこう要望される気持ちが分からないではない。上記のようにすっかり出来上がったワンコならば便利な事であろう。だが、生き物に完璧は無いように、最初から人間に都合の良いワンコなどいないのだ。①から⑤まで私なりに説明させていただこう。
①トイレの躾けについて、当方では新聞紙の匂いに反応するよう躾けているが、トイレの場所は各ご家庭で違うのだから場所はオーナー様が教えていただかなくてはならない。愛知県でトイレの躾け済みという装丁でワンコを100万円以上(120万円以上とも聞く)でオファーしているところがあるが、それとてワンコを引き取り後は各ご家庭でトイレの場所を教えなければならないだろう。
今まで数頭を他のブリーダーさんから購入してきたというA様、先月初めて当方から生後7か月になるティーカップの女の子をご用命いただいた。その後の様子をお知らせいただいたが、来てすぐにトイレを覚えたのには驚いたようだ。他の子達は覚えるのに時間を要したのに、この子は頭がいいですねー、と嬉しいお言葉を頂いた。「でもワンコが可愛いと、おしっこを外すことなんか何とも思わなくなりますよね。」と付け加えたお言葉に、私は真の愛犬家の真髄を見させていただいた思いをした。その位深い愛情でワンコを見れるご家庭では、逆にトイレの躾けでてこずることは無いのである。
②無駄吠えについて、そもそも「無駄に吠える」という事は無きに等しい。万一あるとしたら、正しい飼い方をしていない飼い主様側に原因があると言えるのではないだろうか。何か要求が満たされないため吠えるのではないだろうか、と考えてみることだ。言葉を話せないワンコにとって唯一表現できることが吠えることなのだ。例えば、必要な自由運動を十分させているかどうか、たっぷりと愛情を注いでいるかどうか、十分なスキンシップをしているかどうか、ワンコ育てを楽しんでやっているかどうか 等振り返って見ることが必要だと思う。
無駄吠えのもう一つの原因は生まれと育ちにある。店舗によっては生後50日以内、早い子は生後45日目くらいで親から離されオークションや販売に供される。そして無機質なショーケースにたった一人で入れられるのだ。改善され2頭で入れられるところもあると聞くが、親を必要とする時期に孤独になることに変わりはない。生後45日、50日と言えば当方ではまだ母犬のおっぱいにぶら下がっている頃。生後2か月過ぎの離乳までの間母親から学ぶことはたくさんあるのだ。また、兄弟でじゃれ合う事で社会性が培われる。将来にとってとても大事な時期にそれらをスキップして連れて行かれることは、実はその子にとって大変なダメージになるのである。まず情緒的に不安定になる。神経質になり、時に飼い主さんに対して噛むようになったり、他のワンコを恐れるようになる。吠え続けることで恐怖感や不安感を発散する事にもなるのである。
当方では生後2か月過ぎ、あるいは3か月近くになってから初めてHPにお披露目、アップする。無理なく親から離し、他の子達のかかわりを十分に経験させ、自然に自立できるよう配慮して育てているためだ。従って、異常に神経質な子や凶暴な子はいない。皆平和で人懐っこい子ばかりだ。
③ケージに入れて大人しくしているかどうか、要求吠えは無いかという質問。当方は当方で生まれ育った子達を家族の一員としてお譲りさせていただいているが、家族の一員である限り皆さんと同じにソファーに寝そべり、自由にお部屋を行き来できるワンコであってほしいと願って譲渡させていただくのである。ワンコが自分のテリトリーであるケージやサークルに入っていたいと思う場合は入って寝るのも良しだが、出たいと願っているのに無理に入れておくのは私的には×である。ケージやサークルへの出入りは好きなようにフリーにしてあげてほしい。当方のワンコもリビングのソファーに寝ていることもあるが、狭い所が落ち着くのか、開けっ放しのケージに自ら入って寝ることも多い。本犬の自由にさせているのでいらいらすることもなく、毎日平和に過ごしている。トイレも「褒め育て」に徹したのですぐに覚えてしまった。自由にさせていても何ら問題はない。
④嫌がらずに留守番をするか。留守番の際は危険防止のためケージやサークルに入れておくことをお勧めする。もちろん中には危険なものをよけてあるから大丈夫と、居間でお留守番させているご家庭も多数あると思うので、安全が確保されればそれはそれで良いと思う。当方の犬舎では1日2時間×2、計4時間ほど広いスペースで自由に他の子達との遊びを経験させているが、それ以外は各自ケージに入ってゆっくり休む。なのでケージに入る癖は出来ている。従ってもともとケージ(あるいはサークル)での留守番は小さい時から躾け済みなのだ。あとはオーナー様の毅然とした態度が必要であろう。幸い留守中誰もいなければ、いずれ吠えても無駄だという事がわかり諦めて静かにケージ(サークル)で大人しく待っているだろう。
⑤欠点は無いかという質問。もともと生き物に欠点がないということがあるだろうか。自分自身を振り返って見てもわかる。私など頭のてっぺんから足の先まで欠点だらけだ。髪は薄いし、足は外反母趾、性格だって良いとは言えない欠陥人間だ。総じて生きとし生けるものに完璧などあり得ないのだ。もちろん出来るだけ欠点が無いようにブリードはするが、だからと言って全くないということは他の犬舎のワンコ同様ありえない。欠点にこだわるより、出来るだけその子の良い所を見て育んでいくことの方が大切なのではないだろうか。
ある方が某ブリーダーさんに上記のような条件でワンコの問い合わせをしたところ、「そんな犬なんておりません。ぬいぐるみでも飼うしかないですね」と言われたと、たいそう憤慨して当方に言ってこられたことがあった。その時私もなるほど言い過ぎだな~と思った。だが、全く言い過ぎでもないのでは、と思うこともある。
大らかな気持ちで愛情をかけてあげると、かけてあげた分の何倍となってワンコは返してくれるものである。何も与えずにワンコから愛を受け取ることのみ期待している人間に、好ましいワンコとの関係は決してもたらされない。細部に過剰に拘るオーナー様のもとで育ったワンコは例外なく神経質な犬になる。
 クリスマスの夜、世話をしているワンコ達が天使のように思えてならなかった。この子達がいつか良きオーナー様の元で幸多い犬生を過ごしてほしいと、心から願うものである。
本年もたくさんの素晴らしいオーナー様とのお出会いを頂き、ワンコをお譲りできたこと、スタッフ一同心より感謝申し上げます。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とより一層のご発展をお祈り申し上げます。

愛知県 菅野マシュー君&サンタ君からのクリスマスプレゼント
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