アマンダおばさんの
♪♪Random Diary♪♪
ランダム ダイアリー
|
10月18日(金) <近況報告> 10年に1度と言われるほどの台風が日本列島を襲い、各地でたいへんな被害に遭っている様子が連日報じられている。被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。 <VOL1>9月より法改正でワンコの対面販売が義務付けられた。これまで東京を初め関東の方々そして東北6県のお客様はよく列車やお車で見に来られた。だが、関東以南の方々は見学なしの空輸が多かったのは事実だ。個人の印象で、関西方面の方は波長が合うというか好感を持っているので、そうした方々とお話が出来なくなるのかと思うと少々がっかりした。お電話でお話ししても関西弁は心地よく、気が付くと受話器を置いた後の普段の会話まで関西便で話していたくらいだ。また九州のお客様も心が温かく、今思い出しても独特の喋りが懐かしく思い出される。 だが、法の改正を待つまでもなくワンコは実際に見て購入するのが正道なのではないだろうかと今更ながらに思う。ワンコ業を始めた初めの頃、当時興味のあったダックスを検討していた。すると、繁殖をしていた熟年のブリーダーさんから「是非見にお出で下さい。犬は見て買うものですよ」と言われた。名古屋の犬舎のワンちゃんだったので、仙台からだと飛行機に乗って行かなければならない。ちょっと面倒だなと思った。だが大切な我が家のワンコになる子を見ないで買うのははばかれた。ブリーダーさんの言われるのはもっともだと、遠路飛行機に乗って見に行った。それ以来新幹線でプードル・シルバーを見に行ったり、ヨークシャテリアをゲットしに行ったりと・・・あちこち歩き、自分の目で確かめてお家に連れて来た。ブリーダーではなく一般のご家庭にしても、「大事な家族の一員」になるわけなので、運賃をかけてでも実際の姿を見に来られる方がよいのではないかと思う。 お家の事情でどうしても来られない方は、伊丹空港をはじめとして、福岡空港、中部国際空港でブリーダー友が互いに対面の便宜を図る手筈になっております。宜しければどうぞご利用ください。 <VOL2>10数年アマンダブルーのスタッフとして陰で働いてくれたスタッフのYさんが、健康上の理由で来春犬舎を去っていくことになった。それまで住み込みの訓練所でワンコの訓練にあたっていたほど犬が好きなYさん。当方に来たばかりの頃はヒートのチェックの仕方や交配の仕方、顕微鏡の見方その他を一から教えたが、真剣に覚えてくれ今では彼女の独壇場になるまでに習熟してくれた。これまで何度か意見の食い違いで言い争いになったこともあったが、互いに犬舎やワンコの事を思ってのことと割り切って、今日まで来ることができた。ワンコへの愛情は深いものがあり、時折老衰などで亡くなるワンコがいると涙を流して泣いてくれた。 考えてみれば主人と私も還暦をとうに過ぎたご老体。いつ何時どうなってもおかしくないお年頃である。2人の内どちらかが倒れてもワンコ業は成り立たない。というより、今いるワンコ達が路頭に迷ってしまうのである。やはりこの機会に縮小して備えるのがベストではないかとの結論に至った。犬舎には里子の機会を逸してしまった老犬が何頭かいる。その子達が亡くなるまで一生世話をすることを考えると、決して0頭にはならないのが現状だ。4人の子供たちがワンコとは全く無縁の職業についていて後継ぎも望めない現在、自己満足で少しだけブリーディングすることはあっても、今後は自分たちの手に負える範囲内で細々とやっていこうと思っている。 <VOL3>6年ほど前当方からホワイトのティーカッププードルをご用命下さったK様、この度はその子の母犬そして、姉妹犬、レッドの子達とご要望に応じてお送りした。よほどワンコ好きな方なのだろうと思っていると、よもやま話の中、アレルギーの子と、前足を失ったプードルの女の子を是非世話させてもらいたいと言ってくださったのだった。びっこの子は産まれて数日後、神経質になった母親から前足をかじられてしまったのだ。アレルギーの子は生まれつきそうでは決してなかった。少なくとも生後3か月半までは通常の子と変わりなく綺麗な肌をしていたのだ。だが、夏限定で業者から提供された某ドッグフード(HサイエンスD)の劣化した油に反応してアトピー症になったのだ。K様はアトピー症の3兄弟のうち2頭を引き受けてくださった。事故で前足を亡くした子も元気に生活はしているが、他の子より手間がかかることは目に見えている。それを承知で自ら引き受けてくださったK様だった。 ワンコ好きという方は多いが、出来ればお顔が可愛く性格が良く、そして健康であること等等の条件付であることが多い。だがK様は違っていた。ハンディーのある子に愛情をかけてあげたいと仰るのである。世の中にこれほどまでに奇特な方がおられるだろうか。私も家で生まれたからには老犬はもちろんのこと、ハンディーのある子も一生面倒を見るつもりでいる。だが、K様は赤の他人のそうした子のお手伝いをしたいと申し出てくださったのである。 K様のことはこれからも絶対忘れることは無いだろう。ワンコを始めて得ることのできた、私の生涯の心の宝だ。
|
*不許転載*Copyright(C) 2001 S.Miyazawa
ページのトップに戻る
目次に戻る