アマンダおばさんの
Random Diary
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<アジールのお産> 2日前に7頭出産したダックスのお母さん、育児もちゃんとやっているし食欲もまあまあだ。子宮の収縮のため運動場に出してやる。案の定黒い胎盤が出た。「これですっきりしたね〜」と声をかけた。 だが、様子がおかしい。子犬のいるサークルに戻ってからも何か落ち着きがない。お腹に触れて見る。すると、 何と!子宮が収縮するではないか。 どうして? もう7頭も産んだんじゃないの。おかしい・・・よもや、と思いつつ手指をアルコールで消毒し子宮内に入れてみる。何と、子犬の足が触れるではないか。まだいたんだ!8頭目が・・・。しかしつかんだ足が動く様子はない、死んでいる。今まで半日出なかった子はいたが2日以上子犬がお腹に残っていて母犬が無事だったことはない。中で子犬が死ぬと1日で子犬の腐敗が始まるからだ。敗血症で母体が危険にさらされる。何とか自力で出せないものかと子宮内に停留している子犬の足2本をひっぱる、が、一向に出ない。主人に母犬を持っていてもらって「せーの〜」と2、3度引っ張ったら子犬の足の甲がもげた。これはもう切るしかない、と直感。「8頭も妊娠してくれなくったっていいのに〜」「まるでゴールデンやラブだよ。」とぶつぶつ言いながら獣医師に連絡するとすぐ連れてくるようにとのこと。胎児の位置が悪かったようだ、即手術の段取りになった。予後を診る為お迎えは夜8時過ぎで良いとのこと。家に残した子犬の一時保育が始まった。 1年前に頼んであったヨークシャーテリアのオス「カイト」がJKCのチャンピオンを完成して我が家にやって来た。一頃と違いCHを完成するのはかなりたいへんなようだ。前にCH犬タクトを譲ってもらった同じブリーダーさんに委託し、犬の選択もお任せだったが、さすがプロ、約束どおりきっかり1年以内にCH完成を果たして送ってくれた。写真でみるよりお顔が可愛く、お鼻がつまっていて私好みである。毛質もシルキーでGOOD!だ。早速ヒート中のメス相手に交配に挑戦、交配上手なアシスタントの奮闘で筆卸も成功した。 4/28(木) <シーズーのドラゴン> 犬舎に「ドラゴン」と名づけたシーズーのオスが1頭いる。かつてシーズーの女の子が何頭か居てその交配相手にと、2歳ごろに我が家に来た犬だった。シーズー特有のノーテンキで、「はーい、お仕事よー」とメスのそばに連れて行くが、その気になるときもあればならない時もあり、のらりくらりとした性格に心の中で「このー」っと思ったことしばしば・・・。しかし顔が今一の割りに性格美人(犬)で、憎めない奴なのだ。そのドラゴンも御年13歳、人間でいえば70歳くらいだろうか。数年前から首のところに腫瘍ができてきた。はじめはてっきり癌かと思い覚悟していた。が、数ヶ月しても(気がつくと)1年以上経っても毎日の生活にさほどの支障はなく普通に過ごしている。腫瘍はちょうどお伽話の「こぶとり爺さん」のようにどんどん膨れ上がりひょうたんのごとくぶらさがるようになった。目が見えたころは運動に出してやるとよくゲージの上にあがって物見遊山にあたりを見ていたものだった。すると気のいい爺さんに話しかけに来るのかあるいはからかいに来るのか回りに他のわんこ達が集まってくる。そして爺さんのこぶをいたずらしにかかるのだ。たまに威嚇するが、ほとんどされるがままである。従ってドラゴンのこぶは傷だらけで血がにじむようになった。犬舎のわんこ達は月に2回交代でトリミングスクールに出すが、こぶつきわんこは保障ができないと断られてしまった。けれど老犬であってもさっぱりとシャンプーしたいのはどの子も同じこと、先日思い切って手術をした。老齢なので手術に耐えられるだろうか、という心配をよそに手術は成功した。白内障で全く目が見えなくなった現在、意識があるのかないのかさえわからず動作が緩慢になっているドラゴンだが、1昨日は私の声に反応してか立ち上がって尻尾を振ってくれた。「覚えてくれていたんだー」と感動した。嬉しかった。日ごろアシスタントが世話をしているためすっかり忘れていたと思っていたのだが、ちゃんとご主人様を覚えてくれていたのだった。
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