雪に埋もれてその存在さえ忘れていたパンジー、ジギタリス、ベロニカ、クリスマスローズ他宿根草達が、時折晴れる日の合間に健気な姿を見せてくれる。家の中でさえ寒かったのにみんな外で頑張っていたんだねー。春はそこまでやってきている。人もワンコも、草木も・・・みーんな一緒に乗り切ろうね！
　リビングはお産前後の母子の部屋にもなっているが、今ペット飼いで３頭のワンコが同居している。入居資格？の第一はトイレが完璧にできること。第二に、人間のテーブルフードをねだらないこと。第三、お産のワンコに影響がない事。第四、仕事中はケージで大人しく待機してくれること。等等
　資格と書いたが、たまたま犬舎から連れて来たワンコがそうなのであって、特別に躾けや訓練をしたわけではない。自然にわきまえてそうしてくれているのだ。
　一緒の布団に寝ているが、朝起きるまでは決して騒がない。私が起きるまではそっとしてくれる。私の声が聞こえると布団の裾やら脇などからもそもそと集まりだしてはチュッチュ攻撃で目を覚ましてくれる。目覚まし時計より強烈だ。夜は電気を消して真っ暗になるが、どの子も臭覚を頼りにトイレトレイまで行って用を足すので布団を汚したことは一度もない。
　彼らの一番の苦手はコーミングだ。櫛を持つといち早くそれぞれのケージにさーっと逃げ込む。見事なまでの早技だ。
　ワンコ同士それぞれの個性で共存している。各々のキャラクターを見るのが楽しいというか面白いのだ。
　　先日ちょっと悲しいことがあった。夜中に泣いているとそれまでケージで寝ていたはずの一人（１頭）が私の膝元に手をかけ「どうしたの？」と、不安そうに私の顔を見つめてくれた。そして顔を近付け涙をぺろぺろと舐めてくれたのである。愛する飼い主が悲しくしているときはワンコも心配でならないのだろう。
　アルジェリアでのテロ事件、学生時代カミュの「異邦人」を読んでアルジェの町の雰囲気に憧れを抱いたものだが、いつか行ってみたいと思っていた候補の国から消えてしまった。グアムの暴走事件、一人の狂気が大勢の人を負傷させてしまった。秋葉原の事件と言い、人には一人一人の大切な人生があり、誰ひとりとして他人の生活を犯すことはできないということがなぜわからないのだろうか。
　利己主義な人間のおぞましい姿を見るにつけ、ワンコがいかに純粋で心洗わせてくれるかがよく分かる。
いつも上機嫌でいるだけで利他なのだと言う。仏教用語らしいが利他とは他人に利益を与えるという意味。
家族でさえ機嫌が良かったり悪かったり・・とあるかもしれない。
だが、ワンコは常に上機嫌でファミリーの一人一人に接してくれる。今日は機嫌が悪い、なんてことはない、いつも平常心だ。傍らに居るだけで周りの人達を明るくさせ、微笑みや笑いをもたらしてくれる。
切れる人間が多い中、私も含めて人はワンコに見習う必要があるのではないだろうか・・。

　一昨年台湾に行って以来ジャスミンティーにはまっている。冷たいジャスミンティーはコンビニなどで購入して飲みなれていたが、熱いジャスミンティーがあることはあまり知らなかった。台湾の半日観光で連れて行かれたところがお土産店。そこで特に聞きたいわけでもなかった中国茶の講義をガイドのおばさんから聞くはめになった。どうせたいしたことはないだろうと高をくくりながら子供達へのお土産も含めて５本ほど購入した。帰国後試しにと日本茶を入れる要領でジャスミン茶を煎じて飲んだ所・・・何と言うのでしょう、薬浴の如く全身にくまなく染み透ってホッーとリラックスするのがわかった。日本茶でこの感覚を味わったことはあまりない。なんか気分が落ち着くのである。食事をするときに一緒に飲むと料理も一層美味しく感じられる。それ以来この熱いジャスミン茶の虜になってしまった。お土産の４本も子供にやるのはもったいないと、あげずに自分が飲んでしまった。なくなるとスーパーなどで売っている国産のものを買ってきて飲んでみたがどうもあのジャスミン茶と違って美味しくない。あれもダメ、これもダメという中、輸入食材の店で見つけたものが何とかかのジャスミン茶に近かった。以来なくなればそこで購入してきたのだが最近はいちいち店に出向くのも面倒なのでインターネットでまとめて購入した。これで当分は間に合うだろう。