12月24日(金)
<Merry Christmas !>
<るなちゃんの事>
12月初め、満1歳になった機会に「るなちゃん」に里帰りご対面をさせてくださると、東京よりA様がご来訪。わざわざご足労下さったA様の温かいお心には頭が下がる。思えばワンコを見たいと当方にお出でくださったのはようやく木々の蕾が膨らむ今年早春のことだった。何頭かご覧頂いた中で、「ワン!」と一言吠えて呼びかけたワンコがるなちゃん、運命の出会だった。それからは目が点になって「るなちゃん」から目が離せなくなったAさん。が、聞くところによると独身男性で帰宅が遅くなることもあるとのこと、(私)一瞬引いてしまった。これまでもお仕事をお持ちの独身女性の方にはお譲りしたが、男性となると譲渡を渋ったケースが幾度かあった。女性と違ってこまやかなお世話ができるのだろうか、残業や飲み会で帰宅が遅くなることがあるのではないだろうか、とあれこれ考えると子犬が可哀想になってしまうのだ。もちろん職場=自宅です、という男性はOKだが。ましてAさんが選ばれたのは紛れもないティーカッププードル。かなり迷ったことは事実だが、優しそうなお人柄とワンちゃんへの思いをお聞きするに従い、この方なら何とかやりくりされるだろうという直感でご予約を承った。
2週間後には再び東京からるなちゃんをお引取りに来られ、そのあと、るなちゃんが新しい環境に慣れるようにと引き続き2週間の有給休暇を取られたのでした。
その後は職場から1時間かけて昼休みに戻りるなちゃんのお世話をし、また勤務先に戻る日が続いたそうだ。フレックスタイムの仕事場だからできることとはいえ、たいへんなことだったと思う。が、そんなことはまったく意に介さないAさんは根っからのワンコ好き、愛犬家でいらっしゃるのだと納得したのでありました。休日はるなちゃんを連れてドッグカフェやランにも度たび連れていくようだ。人懐っこく、他のわんちゃんともよく遊ぶるなちゃんとの事、体重も譲渡当初の成犬時予想体重1.3kgを下回り、1歳現在1kgちょうどでした。当方では予想より小さく収まることも多々あるのですが、食欲も旺盛でちゃんと自食するようなのでこの体重がベストなのでしょう、健康そのものの病院知らずのようだ。小さな体でAさんの帰りを健気に待っているるなちゃん、何て偉いんだろうと思わずうるうるしてしまったのでした。写真ではよく見えませんが、目ぱっちりの可愛い子ちゃんに育っておりました。
*参考;長くお留守をさせなければならない時は、固形フードを置き餌にして置いていただければ空腹の時に食べます。
<フェローの事>
スタッフが体調を崩し、代わって成犬達のお世話をしなければならなくなった。親犬達の食事や清掃はスタッフの休日に主人が手伝ってくれているので慣れているが、交配は私しかできない作業。何年かぶり(10年ぶり)で交配をすることになった。この日はフェロー(アプリコット・ティーカッププードル、1.4kg)がメスのシンディーと交配することになっていた。やり方はスタッフが来る前までは自分でやっていたのでわかっているのだが、何しろオスとは日頃あまり面識がない。ご存知のようにオスはいつも慣れ親しんでいる人間の介添えでないと交配が難しいのだ。だがとりあえずやってみようとその日予定していたフェローとシンディーを交配の場所に連れてきた。
シンディーは予想通り私の顔を見るや否や嬉しそうに尻尾ふりふり、満面の笑顔で近寄ってきた。お産や子育てで(私に)世話になっているので馴染みがあるからだ。だが、フェローはと見ると・・・「誰?このおばさん」と言った顔でいかにも引いている様子。やっぱりな~、でもやるしかない。まず一緒に遊び始めた・・・。すると徐々に気持ちがほぐれていったのか次第にテンションが上がり、年増のおばさん(私)よりヒートのきているピチピチの女の子のほうがいいのか興味を持つようになった。女の子の陰部を鼻に近付けるとその気になった。誘導すると何度目かのトライで・・・ついにうまくいった! 「お利口ね~」と頭を撫でたフェローの顔には男としての誇り?が漂っていた。そういえばフェロー、ここ1年は若手の種牡に押されて交配の出番があまりなかったな~。でもまだまだ元気だし、結構イケメンじゃないの。古い箪笥から昔のお宝を見つけたような、そんな境地になった。もう少し頑張ってみる?フェロー。
<クリスマスソング>
今年もクリスマスがやってきた。ジジ・ババにとってクリスマスは孫でもいなければ普通の日々と同じように通り過ぎていくだけだろう。だが、孫のいるお蔭でかろうじて母のいる実家で娘と孫2人、我々夫婦とでパーティーをすることになった。娘婿は福島の病院に単身赴任で参加できないが、こうしたイベントは家族の絆をより一層深めてくれるものだ。
クリスマスソングで有名なのは賛美歌の他に、マライアキャリー、ワム、山下達郎、ジョン・レノン、セリーヌ・ディオン・・・と素敵な歌がいろいろあるが、私の思い出のクリスマスソングは何といってもミレイユ・マチューの「Mireille Mathieu chant noel」だ。フランス語の巻き舌で歌うクリスマスソングはちょうど30年前、子育てに夢中になっている頃のマイベストアルバムだった。クリスマス近くになると必ず取り出してかけるレコードで、「Il est ne le Divin Enfant」「Noel Blanc」などあったがとりわけミレイユの、確か甥っ子とのデュエットで綴る「Petit Papa Noel(プティパパ・ノエル)」は子供の純粋な歌声がフランスのクリスマスを彷彿させ、私のお気にいりの曲になった。大学時代ほんのちょっとだけフランス語をやっていて親しみがあったため、見よう見まねの巻き舌でレコードに合わせてよく歌ったものだった。またかつて営んでいた学習塾のクリスマス会のBGMにもなった。レコードプレイヤーがなくなった今、擦り切れるほど何度も聞いた古傷をつけ、ミレイユのレコードは押入れの奥に眠っている・・・。
Everyone here at
Amanda Blue wishes all the guests and friends a very Merry Christmas and
a Prosperous New Year!
Best wishes from, Seiko Miyazawa
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