7月1日(木)
<ワールドカップがもたらすもの>
下馬評で期待薄だった日本が予想を上回って好成績を収めたことで日本中が沸きあがっている。残念なことにベスト8までは行かなかったが、これまでの力量を鑑みればかなりの結果だったといえるのではないだろうか。公認の?にわかサッカーファン&サポーターである私でさえあの熱狂には感動した。日頃は各国に散在して外国のチームで活躍している選手がそれぞれの出身国に戻って母国のために力を合わせる姿に違和感を覚える人はまずいないだろう。試合の前の国旗掲揚ではどの国の選手も胸に手を当て国旗を見つめるが、そのもとになるものは母国への愛国心だ。普段は他のメンバーと一緒の彼らもワールドカップでは国で応援しているたくさんのサポーターのために心ひとつに和してプレーしているのだ。国内で他のチームを応援する人もいないとは限らないが、老若男女問わず大方の日本人は心ひとつに彼らを応援したのではないだろうか。皆が一致団結して絆を深め同じ目標に向かって突き進む姿は清清しさや美しささえ感じさせる。選手とサポーターとの心の交流、信じあい、感謝・・・他、善なる心の噴出があった。
人間誰しも生まれ育った地域や国がある。そして否が応でもその国のルールに従って生活しなければならず、またその恩恵に浴してもいる。母国や、地域、家族など身近なものを否定することは自分を否定することに等しい。更に自分を愛せないものが他者を愛することはできない。スポーツの精神を通し、己が仕合せを願うと共に他者の仕合せを願う平和な社会が訪れることを切に願うものである。
いずれにしてもワールドカップは日本人としてのアイデンティティーを再確認する良い機会だったと思う。
7月3日(土)
<テディーベアのお顔>
トイレの壁に貼ってあるカレンダー。100円均一で(いわゆる、ひゃっきん)購入してきたものだが、100円ではあるが、自分でも気に入っていて、トイレに入るたびに眺めては癒されている。どんなカレンダーかというと・・・1月~12月まで全てテディーベアーだけの写真のカレンダーなのだ。お持ちの方もおられるかと思うが、月ごとに見せてくれる表情がなんとも言えずあどけなくadorableで、純真さが見るほうの心にも伝わってくる。思わずにっこり微笑んでしまうそんなベアー達なのだ。
もともとあまりぬいぐるみには興味がなかった。いわば子供の領域という範疇でしかなかったが、それまでのコンチネンタルなどのカット以外にプードルのテディーベアーカットが考案されて以来少しずつ興味を増していった。比例してぬいぐるみもRUSS社、メリーソート、ハロッズ、シュタイフ・・・と有名、無名に限らず集めていった。共通して言えることは大人の顔とは違うピュアーな心がお顔に表れていること。そういえば我が家のプードルたちもお顔を見ているだけで心が洗われる。時に自分も赤ちゃん時代に戻って幼児語で話しかけさえする。
長女のところに2番目の子として生まれた生後8ヶ月の女の子はなんとも愛嬌の良い子である。ワンコの世話で度々会うことはできないが、それでもたまに会うとにこにこと愛想を振るってくれる。子供(孫)をからかうのが趣味?の私はあの手この手で表情を変えてすっかけると(仙台弁;接する)顔中口だらけにして笑ってくれる。その全く邪心のない表情にはこの世を越えた神の存在をインスパイヤーさせられる。
7月5日(月)
<携帯電子蚊取り>
今日は亡き父の5周忌だった。昨日は老齢の母を初め身近にいる子供・孫でお墓参りをし、会食の場を設けた。庭に咲いている紫陽花と、生前父が「きれいだな」と言った唯一の花であるカサブランカをまだ蕾のまま墓前に供えた。
ところで、お墓参りというと夏場はいつもどこかしら蚊にさされていた。お線香、チャッカマン、お供え物に加えて、いつも蚊よけのスプレイを持っていかなければならなかった。だが、今年は違った! 電池で蚊を忌避する成分が出る携帯用の電子蚊取りをぶら下げていったのだ。結果は・・・大成功だった! 例年だとお寺の木がうっそうとした所では必ずと言ってよいほどやぶ蚊にさされてあちこち掻きながら、時に腫れあがりながら帰宅するのが常だったのに。
この携帯電子蚊取り、もうすでにご存知で使っておられる方がいるのかもしれないが(私が遅すぎるのか)、私は今年初めてお目にかかった。梅雨から夏、10月初めまでは蚊の襲来が嫌で庭に出ることもできず、どんなに雑草がはびこってきても「夏はお休み、涼しくなって蚊がいなくなったらやろう。」と決め込んでは荒れ放題のジャングリッシュガーデンにしていた。ところが先日DIYのお店で偶然見つけ、どうせたいした効果などないだろうと思いつつ使ってみたのだ。ところがどっこい、短パンのポケットに差し込んでスイッチオンにしておくだけでどんな日陰だろうが、草むらだろうが・・・全然蚊が寄ってこないのだ! 紫陽花やスノウボール、雪柳、コブシの木のコーナーは、下のほうがうっそうとしていかにも蚊の集会所といったところなのだが、そこを通っても一向に刺されない。去年までは水撒きのときだけ仕方なくスプレイをシュッシュ、シュッシュしながら恐々庭に出ていたのに。一通りガーデンを回り終わると、数時間は痛痒みが取れなかったのが・・。この電子蚊取り、なんともまか不思議で有り難いグッズなのだ。大げさに言えばノーベル賞ものだ。私は今日で7回目、主人は2回使用しているが両方とも1箇所も蚊に刺されていない。
ヨーロッパでは日の長い夏の夜に繰り出して夜中まで夕涼みをしておしゃべりしたり食べたり飲んだり、歌い踊り・・・という光景を目の当たりにしたが、蚊の出る日本では無理だよな~と長い間思っていた。各家庭でも庭に据えたガーデンセットで、優雅に美味しそうに食事をする光景が見られるが、日本じゃあ絶対有り得ないよな~、蚊に刺されながら食べるなんていやだし、と思っていた。だが、これをぶら下げれば庭での食事も可能かも! 真夏の夕昏時、ガーデンチェアーに座って主人と2人庭を眺めながらビールでも・・・なんて光景を想像すると何か楽しくなった。
|